―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
パレスティナ、ウクライナ、ミャンマー、スーダン、など戦争や内戦の現場で起きていることをニュースで知らされるにつけ、その地の人々の苦しみは想像を絶するものがある。
銃弾、砲弾、ミサイルによって毎日人々が殺されている。
生活を楽しむどころではない。
老若男女一人ひとりが一日一刻を生き延びることで精いっぱいだろう。
そのために安全な居所・飲食物を確保するのにも不自由しているだろう。
朝、目が覚めて、殺されたり、飢え死にしたりする恐れのない一日を過ごせたら人々はどれほど幸せだろう。
安心して生き延びるための条件をそろえるのに莫大な費用がかかるわけではない。
敵対する政府や勢力は一体何を求めて殺し合いをしているのか?
どう考えても自らの生存をかけてというよりも、覇権=支配権=を確保するために争っているとしか思えない。
かつて、日本政府は「満州は日本の生命線だ」と宣伝して国民を戦争に協力させたが、実は欧米列強との覇権争いでしかなかった。
現に、敗戦後今にいたるまで、満州を失ってから日本は生存し続けている。
政府が「日本の存立にかかわる事態には戦争も辞さない」などという言葉に騙されてはいけない。
国民が安心して生存するためには戦争もそのための武力も必要ない。
生存するために必要な衣・食・住と自然環境を確保するには大した費用もかからないのだ。
2023年12月13日 記
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