―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「光陰矢の如し」と言うように、時の流れがとても速く感じるこの頃だ。

古希を迎えた時にはそれほどでもなかったが、八十路に入ってからは様変わりしたようだ。

物理的な時間の流れる速さは変わらないのだろうが、私にはその時々で、遅いと感じたり、速いと感じたりいろいろだ。

そのような時間だが、日本人男性の平均寿命を超えた私に残されている時間がゼロに近づいてきた。

残り時間がどのくらいあるかは不明だが、あっと言う間に過ぎてしまうことは確かだ。

幸い健康なので、心身の能力の範囲なら何でもできるのだが、何をしたら後悔しない臨終を迎えることができるだろう。

ひょんなことから、発達遅延児童の療育事業などというNPOの経営を引き継いでしまったために、貯金はほぼゼロになり普通の葬式代にも足りない。

金を使わずに遣り甲斐のあることは何か、考えた末にたどり着いたのは、私が死んだ後に命をつないでくれる若い人々の幸せに役に立つことだ。

となれば、日本が絶対に戦争に巻き込まれずにいつまでも平和が続く政治を確立すること、および、放射能で汚染されず、安心して子どもを産み育てることができるきれいな環境を残すことに優るものはない。

それはとても自分一人でできることではない。

国民の皆さんに協力してもらうために、毎日一人デモを続けようと思う。2023年12月19日 記

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