―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 長い間、私は仲間と共に護憲および脱原発の運動を続けている。

しかし、日本の政治は私たちが目指す方向とは逆方向へ流れ続けている。その直接的原因は、改憲を目指し、原発を利用し続けようとする政党が政権を握っているからだ。

政府や電力会社に政策変更を、証拠や理論に基づき訴えてもまともな回答をせず、政策を変えようとしない。

ようやく、私たちの側でも「理を説いても無駄だ。政権を交代させるしかない」という意見が強まって来た。

となれば、選挙で勝たねばならない。

衆議院の解散時期が4月、6月、9月などと噂されている。

直近の選挙では与党が圧勝を続けているから、野党側は真剣に勝つための方法を編み出さねばならない。

私たち市民もそのために知恵を絞る必要がある。

ヒントは宗教の布教にある。

宗教を広めるためには既に信者になった人々の間で布教活動をしても信者は増えない。

まだ信者になっていない人々の間に入って布教活動をして初めて信者を増やすことができる。

護憲派、脱原発派の仲間が集まってやるイベントやデモは言わば「信者の集まり」だ。

こういうイベントを何度やっても費やす労力に対して良い結果が出る効率が悪い。

とりわけ、一般国民がめったに通らない首相官邸前や国会議事堂周辺でのイベントはその典型である。

宗教の教義は別にして、布教の方法には多いに学ぶべきだ。

2024年3月20日 記

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