―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 私が8年前から一人デモを続けてきたことは何度も書いたが、この期間にいろいろなイベントでその特徴、お金がかからないこと、自分の好きな時と所でできること、毎日できること、不特定多数の自分と必ずしも意見が同じかわからない人々に直接訴えることができること、などなど、メリットの大きなデモのスタイルであることを紹介してきた。

当然、反応は一様ではなく、すぐに「私もやる」と言って始めてくれた人もいるが、大部分の人々は様々な理由をあげて、「良い方法だとは思うが私にはまだできない」と言う。

「そんなのは公衆の面前で素っ裸になるのと同じだから普通の人は絶対にできない」という「羞恥心」論から、「私はまだ勇気が持てない」という「勇気」論まである。

「変な人に襲われるのでは」という「危険」論もある。

さすがに「そんなのは効果が無い」と全否定をする人はいない。

そのような中で忘れられないのが半年ほど前のあるイベントで筋金入りの運動家と見える人から「私もぜひやりたいけれど、誰かと二人で一緒ならできそうだ」と言われたことだ。

数だけを考えたら「一人」と「二人」では大した違いではないと思うのだが、その人にとっては「1」と「2」では大違いなのだ。

その人の詳しい心理分析など私にはできない。

近い内にその1と2の間の垣根を乗り越えて一人デモを始めてくれることを祈っている。

2024年3月24日 記

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