―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 バタフライ効果とは「地球のどこかで一匹の蝶が羽ばたくとその影響で遠い所での天候が変わるだろうか?」という問いかけを一言で表現したものだ。

答えは「わからない」というのが正解らしい。

一匹の蝶が地球の大気に対して影響を与えたことは確かでありながら、その影響は誰にもわからないのだ。

世の中には似たようなことがある。

一人の人が選挙の投票所で投票用紙に鉛筆で誰かの名前を書いたり、書かなかったりすることが日本の政治に将来的にどんな影響を与えるのか?

その一人の行動だけから考えたらバタフライ効果と同じ答えになるだろう。

そのように考える日本人が多いことが、現在の投票率の低さに反映しているのかもしれない。

しかし、選挙の場合は一人だけでなく、他の人々もそれぞれの一票を持ち、誰かの名前を書いて投票しているのだから、そう単純ではない。

自分と同じような投票行動を取る人々が多かったら、選挙の結果に自分の一票は明らかに影響を与えることになるのだ。

もし、今の日本の政治状況を変えたいと望むならば、バタフライ効果と諦めるのではなく、自分も投票し、身の回りの人々にも投票するよう呼びかけよう。

私が続けている一人デモについても「それで世の中、何か変わったか?」と批判されたことがある。

しかし、一匹の蝶の羽ばたきより、一人デモの影響力が大きいと信じて今後も続けるつもりだ。

2024年3月28日 記

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