私たちは「非武装中立日本建設の崇高な旗」を掲げ、たとえ今は少数派とみられても孤立を恐れず大多数の隠れ同志の先頭に立って戦い続けます。

本日も21日(日)の「中帰連平和記念館」15周年集会の報告の続きを。

当日の講師笠原十九司 都留文科大学名誉教授 は

「現在の中国とわれわれの運動の課題」と題して講演し1.習近平体制の中国、2.グローバル大国化と「強勢外交」について概略以下のように解説されました。“中国の覇権主義には多々問題はあるがそれは習主席が清朝時代の広大な領土(チベット、新疆ウイグル、台湾、香港が含まれていた)の主権回復を国家目的としている結果である。中国は清朝末期1840年のアヘン戦争以降、西欧列強に領土を侵食され100年以上にわたって植民地支配を受けてきたことを日本人は理解する必要がある。中国がやっと独立を果たしたのは毛沢東率いる共産党が国民党に勝利した1949年のこと。チベットや新疆ウイグルで起きている人権侵害問題も許されることではないが西欧列強の植民地支配以前の領土の主権回復の過程で起きていること。習体制下の国家資本主義による経済急成長と軍事予算の膨張は目に余るが、今や中国がアメリカと経済・外交において対等の大国となったのは米中首脳会談における習主席の堂々たる立ち居振る舞いでもわかる。中国にとってもはや日本は外交上、過去の戦争・加害責任追及を歴史カードとして持ち出すまでもない存在だ。しかし戦争責任追及をされなくなったからと言って日本は過去の歴史に目を背けるべきではない。正常な日中関係は日本政府が過去の戦争の加害について国家として罪を認め誠実に謝罪することから始まる。岸信介のDNAを受け継ぐ安倍元首相の8年におよぶ歴史修正主義・国民洗脳教育の結果日本は官民あげ加害責任を忘れ去ったかの様である。今や民主主義教育は冬の時代にあるが我々は「信念は死なない」「冬来たりなば春遠からじ」を固く信じ、民主主義教育の再生を図り若ものを正しい歴史認識に導いていくべきである。”

2021年11月24日 孤立はバネ、闘志の源泉と感謝しつつ 記

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