本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんが担当します

―以下小倉さんの投稿記事の引用―

 ロシアはウクライナに対する停戦条件の中心に「非武装中立」を要求している。これは「NATOという軍事同盟に参加しない」と言う意味も含んでいる。それでロシアが今後ウクライナを武力で攻めることがないというなら、ウクライナにとって損することはない。その上、自国の予算の軍事費をゼロにできるのだから、国民の生活を豊かにする予算を増やすことができる。ロシアの提案は私たちの「自衛隊も米軍も、日本にはいらない!」を実現するプロジェクトが机上の空論ではないこと間接的に示しているようなものだ。

 実は地球上で既にコスタリカ共和国が1949年から「非武装」を実施し、それに加えて1983年には「永世中立」を宣言している。そして、戦争に巻き込まれることなく平和を保ち続けている。つまり、やる気さえあれば「非武装中立」政策が可能であり、且つ、それが平和を保つのに有効であることを示す実例があるのだ。

 しかも、日本においては、私たちの先人が第二次世界大戦での地獄のような経験を踏まえて1946年に日本国憲法に実質的に「非武装中立」を意味する条文を書いてくれている。なんのことはない。「憲法改正」などという無駄な手間など要らないのだ。

2022年3月17日 記 小倉志郎

編集者追記

昨夜の宮城,福島の震度6強の地震は11年前の東日本大震災を思い起こす大きな揺れでした。福島、宮城、山形県の皆様のご無事をお祈りします。

来月23,24日の両日福島県のいわき市と勿来で花岡は講演予定ですが予定通り無事開催できますように。

私たちピースアゴラの提言「防衛より防災」の必要性をあらためて痛感します。

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