本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 戦争には武器弾薬を駆使する「武力戦争」、各種の経済制裁による「経済戦争」、真偽取り交ぜた情報を発信し合う「情報戦争」がある。

今進行中のウクライナ戦争はこれらの3種類の戦争が同時進行中のまさに極めて現代的な戦争だ。

20世紀の戦争においても情報が戦争遂行に大きな影響を与えたことは事実だ。

敵艦隊の位置をキャッチするレーダー情報。

戦況や命令情報を交信する暗号システムや暗号解読技術。

先の大戦で日本が決定的に劣っていたのは「情報力」だったと言われている。

今21世紀においてはインターネットを利用して文章情報のみならず動画情報まで個人が世界中に向けて瞬時に発信できるという、20世紀には考えられなかった情報送受信環境ができている。

 そのような環境の中で戦争当事国は世界中の国々をできる限り味方にしようと自国に有利で敵国に不利な情報を互いに発信し続けている。

それらの「プロパガンダ情報」を受けても私たちには瞬時に真偽の判断ができない。

そんな情報が日本のテレビや新聞など公共の大手メディアから絶え間なく流れて来るのだから、ある意味で私たち自身には日々「情報弾丸」を撃ち込まれていると考えられる。

即ち、日本の私たちも情報戦争に既に巻き込まれていると言える。

「情報弾丸」を鵜呑みにして戦争当事国の一方に味方をしていると本物の「武力戦争」に巻き込まれる可能性が高い。

「情報弾丸」には一人ひとりが防護を固める必要ある。

2022年6月23日 記 小倉志郎

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