―以下、本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 日本では「防衛」と言えば、外国の軍隊に攻められた場合に日本の自衛隊によって外国軍を撃退することが自明であるかのような論が主流である。

しかし、実際にそういうことになったら、日本国内で外国軍と自衛隊との間の戦争になり、国民の命や生活はどうなるのか?

政府や軍備保持肯定論者たちは「自衛隊はみなさん(あるいは自分たち)を守るためにある」と言う。

だがウクライナ戦争を観れば自国軍によってウクライナ国民の命や生活が守られていないことは明らかだ。

しかも、18~60歳の男性は国外避難を禁止されて戦闘員となることを強制され、いつ終わるとも知れぬ戦争の中で命を奪われ続けている。

自国軍を持ってする「防衛」がこんな実態なら、そんな「防衛」など国民にとってなんのメリットも無い。

 では「防衛」とは国民の命と生活を徹底的に守ることと解釈すると、それを実現するには「戦争を絶対にしない」方法を採用するしかない。

この方法は実に簡単だ。

今の日本国憲法第9条に書いてあること、即ち、軍備を持たず非戦・非武装を貫けば良いのだ。

侵攻してきた外国軍に砲弾・ミサイルを一発も撃たせずに占領させて、当該外国が日本に対して要求していることについて交渉を行い、併行して国際司法裁判所に提訴するのである。

「戦争を絶対にしない」と言う意味の「防衛」こそ本当の「防衛」だ。

2022年10月25日 記 小倉志郎

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