―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用ー

 武力攻撃に対して原発を守ることが不可能なことは政府も認めている。

原発が攻撃されて内部に溜め込んでいる膨大な放射能が環境に撒き散らされれば、日本が滅びることは、チェルノブイリ事故やフクシマ事故を見れば自明だ。

即ち、「原発を並べて自衛戦争はできない」は否定しようのない事実だ。

にもかかわらず、そのできない自衛戦争のための軍事力を増強しようとしている自民・公明連立政府やそれを支持している国民は何を考えているのか?

護憲派の中にも、「憲法9条を変えるのは反対だが、自衛隊は今のままあっても良い」などと言う人たちがいる。

これらをひっくるめて軍備保持を是認する人たちは理性的に考えれば矛盾していることを認めざるを得ないのに、軍備保持支持を止めようとしない。

即ち、こういう人たちは「軍事力信仰」の信者としか言いようがない。

それは、「神様や仏様など実在しない」と言う人でも神社・仏閣に入ると賽銭箱の前で合掌し、うやうやしくお辞儀をするのと同様だ。

何しろ、軍備があれば「何となく安心する」という理屈抜きの心境だから、こういう人たちに理屈で「憲法9条」の価値を納得させるのは無理だ。

「軍事力信仰」が広まり続ければ、いずれ日本は戦争に巻き込まれる。

戦争を避けたければ、この信仰が邪教であることを根気よく繰り返し宣伝するしかない。

2023年1月26日 記 

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