―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―
昔から、過去の自分の行いの結果が自分の身に起きることを表現する短い言葉がいくつかある。
例えば、「因果応報」「自業自得」など。
最近の言葉では「ブーメラン効果」などだ。
そういう、ことが個人本人の暮らしの範囲内の出来事ならば本人がしっかりしさえすれば良い。
しかし、今の日本では、自分の身に起きていることが過去の自分の行いの結果でないことが多すぎる。
政府の政策や企業の経営の失敗の結果で自分が不幸な目に遭うことは日常茶飯事だ。
その他、失敗の責任者が不明確な公害の被害もある。
原発事故による環境の放射能汚染での被ばくや避難生活、米軍基地の航空機離発着の騒音や米兵による犯罪被害、新自由主義による雇用不安定、派遣社員の増加、ワクチンの副反応被害、軍事予算倍増による福祉予算の削減および医療費負担の増加、無駄なダム建設による住民の生活破壊、挙げ出せばきりが無い。
今の日本では「自業自得」よりも「他業自得」の方が大きな問題だ。
とは言うものの、政府の政策の失敗の場合、そんな政府をつくったのは主権者である国民が一票を投じた選挙の結果である。
日本社会を一つの主体と見なすならば、やはり「自業自得」という評価も否定できない。
この社会的「自業自得」を正すためには、国民一人ひとりが社会のあり様を認識し、「事業自得」状態に気が付くことが必須だ。
2023年2月19日 記
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