―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―

 一昨日(2月16日)午後2時、私が原告に加わっている、安保法制違憲訴訟差止裁判控訴審において、東京高等裁判所の判決が出た。

裁判長の判決要旨読み上げを聴き、午後4時半からの原告団の記者会見に陪席し、午後5時半からは参議院議員会館での報告会に出席した。

判決は請求却下で、私たちの敗訴である。

私は元原発技術者で法律家ではないが、この判決にはびっくりすると同時にあきれた。

判決のおかしな点3つを私が解釈した言葉で挙げると次の通りだ。

1.安保法制によって戦争に巻き込まれるとは必ずしも言い切れない。

2.仮に集団的自衛権行使として海外で戦争に参加したとしても、日本国内の国民が被害を受けるとは必ずしも言い切れない。

3.一般的事案について憲法に違反しているかを裁判所が判断することは可能であるが、内容を検討し判断が必要の場合に判断をするのであり、本件については検討の結果判断する必要がないと判断したので、違憲か否かの判断はしない。

 故・安倍晋三総理の「台湾有事は日本有事だ。」と言う言葉に応じて、日本の南西諸島の要塞化工事が急ピッチで進められている。

米軍と自衛隊の一体化も進んでいる。

米軍の判断一つでいつでも日本が戦争に巻き込まれる可能性が高まっている現実を高橋譲裁判長以下の3人の判事は完全に無視した。

日本では三権分立が機能していない現場を私は目撃した。

2023年2月18日 記

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