―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用ー
先の戦争、即ち、1945年8月15日に日本の敗北で終わった戦争による日本人の犠牲者(死者)は約310万人と言われている。
自然災害でこれほどの犠牲者を出すことはない。
戦争は日本政府の政策の結果として生まれた人災である。
発生を防げない自然災害と異なり、政府の政策によって戦争を防ぐことは十分に可能だ。
約80年前の20世紀前半の戦争ですら、上記のような犠牲者が出たが、21世紀に入って兵器の殺傷力が桁違いに強力になった今、もし戦争が起きたら、その犠牲は想像を絶する大きさになるだろう。
戦争状態における直接的被害も甚大だし、日本国内に並んでいる原発の1・2基が破壊されて、溜め込まれていた放射性物質が環境に漏れ出したら、国民は生物として生き延びることはできなくなる。
故郷に永久に戻ることはできず、日本民族全員が地球上をさ迷う流浪の民になるだろう。
しかし、そんな被害をもたらす戦争を避けるのは簡単極まりないのだ。
その方法は軍備を捨て非武装という政策を選ぶだけで良い。
兵士や兵器が無ければ、物理的に戦争は不可能だからだ。
しかも、これには金はかからない。
これまで使っていた軍事費を支出しないだけで済む。
現憲法の第9条の記述をそのまま実行すれば良いだけだから、法律的にも難しいことはない。
こんなことは常識ある人間なら誰にでもわかることだ。
にもかかわらず、軍備を増強しようとしている現政府には国民に対して明らかにできない「魂胆」があるにちがいない。
「軍備で国民を守る」などという言葉に騙されてはいけない。
2023年2月21日 記
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