―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―
子どもの頃から大人になるまで、実に色々なゲームで楽しく遊んだ。
幼い頃から順番に並べれば、カルタ、双六、将棋倒し、回り将棋、五目並べ、トランプ、将棋、囲碁、麻雀など。
身体を使うものでは、にらめっこ、指相撲、腕相撲、相撲、卓球、バドミントン、ドッチボール、ソフトボール、野球など。
それぞれ相手に勝つために真剣に競い合い、勝っても負けても楽しかった。
それが楽しめたのは相手と自分とが平等、互角の条件で競ったからだ。
日本の政治の動向が決められる国会を与党対野党のゲームに喩えてみよう。
多数決で結論が決まるというルールがありながら、現状では与党の議席が絶対多数を占めているから、最初から勝敗の結果は決まっている。
即ち、同じゲームであっても面白味は全く無い。
本来、議論を尽くすべき国会なのに、結果が決まっているからまともな議論も行われずに政府・与党提出の法案がほとんどそのまま通ってしまう。
挙句の果てに、政府の政策を批判している人まで「野党が弱すぎるのが悪い」と責任を野党側の所為にしたりする。
国民の生活向上よりも、日本の軍事大国化を優先させて戦争への道を暴走する政府・与党にブレーキをかけるためには、野党批判の前に国会の与党・野党の議席がバランスするように国民こそが選挙における投票のし方を変えることが必須だ。
いくら「野党がだらしないから」、「自分がいくら野党に投票しても結局死票になる」と決めつけて棄権するのだけは絶対に避けよう。
それこそ政府・与党を利するだけで自民党、公明党、維新よりずっとましな候補者への死票を増やす自殺行為だ。
2023年3月1日 記
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今の日本の民主主義政治は、真の民主主義ではなく、多数派独走主義である。
民主主義とは、最大多数の最大幸福を目指して、すべての有権者が参加と責任を自覚すること。そのために少数意見も尊重し、熟議することが真の民主主義であると考える。従って、賛成と反対を乗り越えて、第三の道を共創するのが大人の民主主義の精神だ。
最近出版された「民主主義とは何か」宇野重規著、講談社現代新書、には、民主主義の歴史、錯誤など広く検討されている。
その通りと思います