―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 どんな計画も成功するためには十分な準備が必要だ。

良く「段取り八分」と言われるが、それは成功するか否かについて、実施段階が20%、準備段階が80%の影響力を持つと言う意味で如何に準備が重要であるかの格言だ。

「備えあれば憂いなし」というのもそれの別の表現だ。

こういう諺は何事にも当てはまるような印象を受けるが本当だろうか?

例えば、日本の自衛隊についてはどうだろう。

自衛隊は万一戦争が起きた場合への準備である。

十分な準備ができていれば、戦争が起きても大丈夫なのか?

そんなことはない。

海岸線に50基以上も原発を並べている日本で戦争が起きれば、原発内に溜まっている膨大な量の放射能が環境に漏れ出し、国土は放射能汚染で永久に人が住めない土地になってしまう。

軍備肯定論者は「私だって戦争は反対だ。軍備は抑止力として持つのであって、戦争をするためではない」などともっともらしいことを言う。

しかし、軍備増強がどんどんエスカレートして行くと、実際には仮想敵国の軍隊との間で不慮の衝突が起きやすくなり、戦争に巻き込まれる可能性が高まる。

「準備するだけだ。万一の場合への備えだから安心しろ」などという耳障りの良い言葉に乗せられてはいけない。

逆に、軍備を持たないことこそ、戦争を防ぐための最高の準備なのだ。

2023年7月21日 記

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