数かずの平和運動にもかかわらず日本は着実に戦争に向かって歩み始めている。

国民は何となく戦争の危機は感じつつも強化された自衛隊と最強の米軍があればまず安心と誤解している。

平和運動を、選挙に行く少数の護憲派相手から大勢の市民に広げ政権交代を実現するにはどうしたらよいか?

投票しない無関心層、改憲派に投票する保守層に共通の、希薄な自分の命の危険を身近に感じさせるしかない。

「改憲・軍拡の動きこそ我々の生命、故郷を奪う戦争への道であり危険は目前に迫っている」ことを伝えることだ。

昨年12月にNHHKで放映された番組「自衛隊変貌の先、専守防衛はいま~」をみれば専守防衛と称する自衛隊の実態が良くわかる。

番組では敵国に奪われた地域を奪還する訓練で、日本の陸自(水陸機動隊―日本版海兵隊)と米、独軍との共同訓練が昨年7月にオーストラリアで行われた際の映像が出てくる。

自衛隊が先遣部隊、斬りこみ隊役で敵陣に最初に乗り込み安全を確認し、その連絡を受けた米軍など外国軍部隊が後から続く設定だ。

何のことはない、日米安保で日本は一番危険な役回りだ。

映像からは陸自の水陸機動隊員と後から来た外国軍兵士とコトバが通じない様子も見て取れる。

無理もない。

英語は使用禁止(敵性言語)だった旧日本陸軍の末裔の自衛隊員が欧米の兵士と英語で共に戦えるわけがない。

今国会で共産、社民、れいわを除く全政党が賛成して陸海空統合作戦司令部を年度内に作る自衛隊法改正案が成立し愈々戦争準備体制が整った。

国民の大多数が命の危険を我がことと感じないうちは真の平和運動は広がらない。

迫りくる危険を書いた「新版自衛隊も米軍も、日本にはいらない」を読まない限り本当の危機感は伝わらないとなれば読んでもらうしかない。

買わなくても図書館で読める。

5月16日 記

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