―以下小倉志郎さん(慶大大学院機械工学科修士、元東芝原発技術者)の寄稿文の引用―

 一昨日、米軍オスプレイが屋久島の沖で墜落した。

オスプレイとは日本全国の海岸などに住む留鳥「みさご」の英語名だ。

空中でホバリングをしながら、水中の魚を見つけると急降下して足でつかまえる攻撃性から、軍用機の名前に採用したのだろう。

ところが、オスプレイは開発と試験段階から墜落事故が多くて、操縦士の犠牲が多いことから「未亡人製造機」などという不名誉なあだ名をもらった。

新兵器の開発で犠牲が伴うのは珍しくないなどと言ってはいられない。

機械エンジニアの私に言わせれば、オスプレイは基本設計を間違えた欠陥飛行機だ。

先ずは安全性についてだが、通常の輸送機や旅客機の場合、複数のエンジンを備えて、1個のエンジンが故障で止まっても残りのエンジンで最寄りの空港まで自力でたどり着けるのに、オスプレイは左右に2個ついているエンジンの内1個が故障して止まれば、バランスが取れなくなり墜落する。

これでは、通常機より桁違いに墜落の可能性が高くなるのは明らかだ。

次は使い勝手についてだが、ホバリングをする際の浮力を回転翼によるだけでなく、ターボプロップエンジンの排気ガスのジェット力に頼っていることから、オスプレイの真下にいる人間が高温のガスを浴びて火傷を負ってしまう。

つまり、ホバリング中のヘリコプターの真下と同じような作業はできない。

現場の使用条件を良く知らない人間が設計をした欠陥機だ。

日本の空は、オスプレイを1機も飛ばせてはならない。

2023年12月1日 記

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