―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
横浜駅の近傍にはいくつも銀行や信用金庫など金融機関の店舗が並んでいる。
それらの前の歩道で、何度か「一円」コインを拾ったことがある。
落ちているのを見つけても拾う人が少ないのだろう。
小学生の頃、「一円を笑う者は、一円に泣く」という格言を教わった私は放置できずに拾ってしまう。
別に「得をした」とも思わないが、むしろ、大事にされない「一円」コインへ哀れさのような感情が生まれ、内心苦笑してしまう。
一方、同じエリアを通り過ぎる無数の人々を眺めると、この頃は無数の「一票」が歩いているように感じてしまうのはなぜだろう。
一票を持った人々の一人ひとりが「一円」コインよりもはるかに重い価値ある存在のように感じる。
でも、その一人ひとりが自らの価値ある一票をどれだけ大事に使っているだろうか?
残念ながら、今の日本では大事に使われていない。
国政選挙、地方選挙のいずれにおいても超低投票率が続いており、その結果、国民の生活向上そっちのけで、軍備増強や無駄な公共工事へ予算が振り向けられる政治状況が生まれている。
まさに「一票を笑う者は一票に泣く」と言って良い状況だ。
このような状況を改善しようと、無数の歩く一票の間で「一人デモ」を私は続けている。
最近採用した胸のゼッケンのメッセージは「政治を決めるのは、あなたの投票」
東京電力前をひとりデモる小倉さん
2023年12月17日 記
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