―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 去る2月25日(米国時間)、ワシントンの在米イスラエル大使館前で米空軍の現役兵士が、ガザにおけるイスラエル軍によるジェノサイドに抗議してたった一人で焼身自殺をした。

炎の中で最後まで「パレスチナを解放しろ」と何度も叫んだという。

正直、大きなショックを受けた。

25歳というから、私の孫の世代だ。

長い残りの人生を犠牲にしてまで抗議の意思表示をした若い男子の心境はいかばかりだったのか、私の想像を超えている。

私もその主張に賛同を求める署名運動のメールを受信し、オンライン署名をしたばかりだ。

メディアは淡々と抗議の様子を報道するものやこの抗議内容を米国政府批判に利用する論を伝えているものがある。

抗議の様子や内容がどうであれ、本人やその家族にとっては悲劇としか言いようがない。

このような抗議のし方を褒めたり、推奨したくない。

同じ行動を取る人が出ないことを祈る。

もし、政府や世間に対して強烈に訴えたいことが心に生じた場合、我田引水になるが、「一人デモ」を推奨する。

大きな自筆の文字で書いたメッセージをプラカードやゼッケンにしてただ街中を歩くだけだ。

たった一人でデモをするには少しばかり勇気が要るが、自らの命を捨てる程の勇気は不要だ。

思わぬ出会いも生まれるし、健康にも良い。

2024年3月2日 記

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