―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
前回「宣伝方法のメニュー」と題して12項目の方法を紹介した。
全ての方法をカバーしたと思ったが、実は最も大事な方法を忘れていた。
それは「おしゃべり」だ。
人と会えば、無意識のうちに別に目的が無くても何らかのおしゃべりをしている。
「井戸端会議」「世間話」「茶飲み話」「立ち話」「雑談」などもこの類だ。
改まった言い方では「会話」「対話」「コミュニケーション」とも。
居酒屋でやるのを「ノミニケーション」などとサラリーマン時代は言っていた。
街頭で行う宣伝は相手がほとんど見ず知らずの人々だが、この「おしゃべり」の相手は普段顔を合わせているか、少なくとも知り合いだ。
日本では日常の付き合いのなかでは政治問題については触れないという文化があり、顔を知っていても相手が政治に関してどんな考え方を持っているのか判らない場合がほとんどだ。
企業内の慰労会などでは最初に「政治と宗教と物売りの話はしない」と幹事からクギを刺される。
役所、学校、病院、企業などあらゆる組織の中では政治的発言がタブー化しているから、自由にはできないかもしれないが、うまくチャンスをつかめば政治に関するおしゃべりができないことはない。
仰々しいデモのスタイルではなく、政治問題についてお互いに意見交換をすることができたら、予想外の宣伝効果が得られるだろう。
2024年5月7日 記
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