―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 6日前の5月3日、憲法記念日に東京臨海広域防災公園で護憲派大規模集会が開かれた。

3万2千人(主催者発表)が参加し、「大成功」というニュースが流れた。

会場では「9条が私たちを守ってくれる」「平和の実現 声をあげたい」「戦争をさせない決意を新たにしなければならない」「微力でも無力ではない」など、実にまっとうな言葉が訴えられた。

しかし、この集会は2015年から始まったと言うが、それからの9年間を振り返ってみれば、日本の政治は憲法9条に反する軍備増強が進み続けている。

どう考えても、この大集会による政治改善の効果は上がっていない。

こういう場合、これまでの闘い方について反省をするのが普通だが、会場で「反省の言葉」や「新たな闘い方の提案」があったという情報を聞いていない。

おそらく、この集会には同志以外の人々は参加していないだろう。

即ち、選挙で自民・公明政権を倒すためには同志を増やすということが必須の条件なのに、これでは「骨折り損のくたびれ儲け」だ。

参加した3万2千人が仮に3万カ所に分散して、夫々1000人ずつの見知らぬ人々に護憲を訴えたらどうか。

単純計算で3千万人の不特定多数の人々に声を届けられる。

その内半分は選挙を棄権しているのが日本の現状だ。

同志が増える可能性は絶対に高い。

しかも、個人でできるから年に一回ではなくほぼ毎日できるのだ。

真剣に戦争を防ぎたいなら、この方法を使わない手はない。

2024年5月9日 記

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