若い皆さんに是非とも伝えたい 戦争が日常生活に及ぼす影響(その4)
戦争など自分とは無関係と考えている若者の皆さん
一旦戦争が始まると私たちの日常生活はどうなるか、考えたことはありますか?
勿論皆さんの日常生活への影響は大ありです。戦争には始まりもあれば終わりもあります。一旦戦争が始まれば兵員集めばかりでなく莫大な資金を必要としますから通常の国家予算では費用を賄えません。通常、政府は予算では足りない戦費を賄うため特別に戦時債券を発行して国民に買ってもらい調達しますがそれでも足りない部分は外国からの借金で賄います。戦争に勝利すれば敗かした相手国から取る巨額の賠償金で借金返済できます。日清戦争の勝利で日本が清国(現中国)から巻き上げた賠償金は日本の年間国家予算の4倍に相当するほどでした。しかし不幸にも負ければその負担は戦後ずっと国民に重くのしかかります。コロナ禍、無観客で開催した暴挙というべき「2020東京オリンピック」の費用負担は今後ずっと国民の大きな負担となるでしょう。1998年長野冬季オリンピックの施設関連費用は今でも長野県民に重くのしかかっています。
しかし戦費の後始末のための負担はオリンピックの後始末費用とは桁違いの大きさです。
この結果起こることは目に見えています。その第一番は大幅な増税です。
しかし国民の税負担能力には限りがありますからそのしわ寄せが一挙に若い皆さんの生活に及びます。真っ先に削られるのは教育費や社会福祉関係などの予算でしょう。
社会の基本的インフラは破壊され、経済のインフラも破壊されている中で若者の働き口はなく結婚もできず家庭も持てない社会になることを私たち高齢者は戦後実地に見聞し体験済みです。
本書「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」で提案している国際災害救助即応隊ジャイロ(略称即応隊)の創設により浮いた予算で日本は確実に教育費負担の大幅軽減と誰でも平等に高等教育を受けられる福祉社会を実現できます。
2021年8月4日 記
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