「軍隊がいて紛争が起これば市民生活はどうなるか」
アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは8月15日(日本の敗戦記念日)に首都カブールを制圧しました。民主的選挙で選ばれたガニ大統領は即座に国外に逃亡、 タリバンは勝利宣言をしました。このニュースで私たちが学ぶべきことは大きいと思います。
先年、現地で貧困にあえぐアフガン農民の為に水利事業を行なった中村哲さんの偉業をあらためて思い出す人もアフガニスタンがこれまでソ連やアメリカにそれぞれの思惑・都合によっていいように占領され翻弄された歴史を思いだす人もいると思います。イスラム原理主義者(過激派?)による政府の予想される悪夢から逃れるために国外脱出を試みて飛行場の米軍機に群がるアフガン人も既に多数に及んでいる様子がニュース映像で流れています。
米軍がアフガンから撤退したからこうなったと書くマスコミ報道ばかりが流れていますがこの惨劇の真の原因はそうではありません。武器で儲ける先進諸国や近隣諸国の商人が紛争を利用して当事者の双方に武器を売りつけてきたことこそが原因です。
私たちがこの悲劇から学ぶべきことは
- 1)政府勢力であれ反政府勢力であれ武器を持つものは必ず武器を使い、その結果、武力衝突に巻き込まれて大きな犠牲を強いられるはただ平和を望む素手で無辜の一般市民である。
- 2)紛争地で使われる武器は国産品などではない。全てソ連、アメリカ、イスラエルなど中東ヨーロッパ諸国からの輸入品・密輸品だ。
- 3)地上戦の中、戦場とされた中で生活する一般市民は紛争が勃発すると自分の命や家族の命を守るため否応なしにどちらかの勢力に協力せざるを得ない。個人的に降参(白旗をあげたり)したり中立宣言などしても差し迫った命はとても守れない。今アメリカに逃亡しようとしているアフガン人はこれまで米軍のための通訳、米軍への情報提供者などタリバンからみれば敵であるが普段は普通の一般市民である。
- 4)過去全アジアから侵略国として恐れられていた日本軍も戦場の住民に同様の苦難を与えてきた歴史がありアフガンの現況を他国のこととして決して片付けられない過去を持っている。日米両軍が戦ったマニラ市街戦で市民はどちらかに協力し庇護を求めざるを得ない状況に追い込まれた。それは苦悩と大きな犠牲を強いられている今のアフガン人と同様である。
- などという厳然たる事実です。
現在の自公政権の若者政治家は低レベルの世襲議員が多いのでおそらく何も知らないことでしょう。
自衛隊は自民党が変えようと狙っている国防軍と違って現状多少足かせはあるものの実力的には世界有数の戦力を保有し米軍の後ろ盾を得ています。こんな状況のもとで無定見で対米追随しか念頭にない無能・非道の自公政権に将来をゆだねていては私たちも極めて近い将来市民は軍事衝突に巻き込まれかねません。そんな事態を未然に防ごうとピースアゴラに集う私たちは必死に本書「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」を広める活動(国会議員や全国の地方議会議員に献本)を続けています。
お願い:せっかくこのページで現実的・具体的な日本のとるべき進路と道筋を描いても非武装中立「ピーズアゴラ」を訪れる人はまだ皆無に等しい状況です。このままではせっかくの努力・提案が日の目を見ず世直しを始められません。憲法第9条を実質的に体現する成果をまったくあげていない「全国の9条の会」と同じになってしまいます。どうぞこのページを訪れるおひとりおひとりが10名、20名の友人や知人に添付のラインやフェースブックマークを使って広げてくださいますよう切望します。世直しのラストチャンスである次期総選挙は2か月以内に行われます。残された時間はほとんどありません。
2021年8月17日 平和実現のために焦燥感が増している中で 記
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