世界各地で多発する暴力紛争の真の原因は民族対立、宗教対立、国境紛争などではありません。

若い皆さんには真の原因は何であるかを是非知って欲しいと思います。

答えは武器・兵器の存在と軍隊・武装集団の存在です。

どんなニュース報道番組も新聞社説も最後に「軍事力に頼らない解決策を模索すべきだ」と型どおり結びますがそこで終わりです。タリバンもアフガンンの旧政府勢力も、ミャンマーの国軍もパレスティナとイスラエル紛争も悲劇の真の原因は紛争の当事者がみな武器を持っているからです。その対立する双方に武器を売っているのは実はアメリカ、ロシア、イスラエル、ヨーロッパ諸国、中国など武器生産大国です。兵器産業、武器商人と輸出、密輸を許すその国にとっては武器が売れることが目的であってどちらの勢力が勝利しようと関係ありません。多くの平和運動家は核兵器、大量破壊兵器ばかりに反対しますが現実には小型兵器によって毎日550人以上が殺されているとの2019年小型武器非合法取引に関する国連事務総長の報告があります。年間20万人もの人々が通常兵器、小型兵器によって殺されているのです。

紛争は軍事力によらず話し合いで解決を」は本書のメインテーマですが、その陰で紛争を煽って武器を売って利益をむさぼっているのは世界の武器生産輸出国です。安倍政権以降(実は民主党野田政権に始まっていますが)自公政権は武器輸出国の一角に日本も加わることを積極的に進めようとています

こんな自公政権に皆さんの未来を託して次の選挙で彼らに票を投じるとしたらそのつけを払うのは皆さん若い世代です。紛争の原因は民族、宗教、国境問題など限りなくありますが、双方に武器を持たせ戦わせておきながら一方で「話し合いで解決しろ」は全くの矛盾です人流を減らせと言いつつGo to キャンペーンを実施した安倍・菅自公政権のやってきたこと同様、明らかに矛盾しています。

先日もホームページに書きましたが、一旦戦争がはじまると今放映中のNHKの朝ドラ「お帰りモネ」の中心テーマになっている天気予報士の仕事と天気予報報道は即座に中止されます。気象予報士は専ら軍事情報としての天候情報を軍部に提供するのが唯一の仕事になる、こんな社会の再来を皆さんは望みますか?もっとも今は気象衛星の時代、日本がいかに天候情報を隠しても世界中どこの国も情報は簡単に手にいれられますが。

毎日報じられるタリバンによる20年前の圧政の復活、アフリカのマリ、ソマリアに飛び火するイスラム過激派の暴力の真の原因は紛争当事者に武器を売りつけて巨万の合法・不合法の利益を得ているアメリカをはじめとする武器メーカーと武器商人たち、そして彼らの支持と資金をもらって政治権力を得ている政治家たちです。(本書105ページ)紛争は無限でも(∞)武器と軍隊が無ければ(0)暴力による紛争解決など起こり得ません。

∞ × 0 =0 は数学の公理(定理を導き出す前提)であって

証明する必要のない最も基本的な仮定です。

私は寸暇を惜しんで若者に向けて「ピースアゴラ」ならではの情報を発信していますが閲覧件数は毎日100件足らずと低調です。せっかく渾身の情報発信努力も焼け石に水のような絶望感を味わいつつそれでもめげずに発信しています。どうぞ皆さん方若い世代の友人知人にこのピースアゴラを是非紹介してください。

アフガンにいる日本人および大使館員、アフガン人などの日本、その他の国への帰国脱出のために自衛隊機を飛ばした菅首相・岸防衛大臣の決定は最悪です。現在コロナ禍でJALもANAも旅客機が大量に余っています、いくら暇を持て余しているとはいえ戦場でもなければ日本は紛争当事国でも何でもないアフガンに税金で養っている自衛隊員と自衛隊のジェット機を使う必要など全くありません。民間企業に仕事を回すべきです。

2021年8月23日 1日も早くピースアゴラの閲覧数が毎日1000件を軽く超える日が来ることを願いつつ 記

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