災害救助即応隊の英文名はJapan International Rescue Organizationです。直訳すれば国際災害救助即応隊ですから活動の場は世界中です。

活動内容は海外の大規模自然災害等で発生する人的・物的被害に対して迅速に駆けつけて人命救助、災害復旧などを行う人道支援です。

被災した国の政府から日本政府を通じてジャイロ派遣の要請があれば出来て間もない防災平和省は即座に派遣部隊を選定し被災国に派遣します。行先は武力紛争地ではありませんから派遣決定に当たって迅速性を優先して国会の承認は不要とします。ですが予算措置などの問題があるので活動終了次第、国会に実施報告をする義務は残ります。国際的な活動に特化した防災平和省の出先として沖縄の米軍基地跡地に国際災害救助即応隊本部を新設しそこを海外からの派遣要請を受け付ける一次的窓口とします。つまり沖縄は日米同盟の軍事基地から全世界に向けた国際災害救助、人道支援の本拠地になるのです。ジャイロの実働部隊として沖縄県には約6700名が常駐していますが、これとは別に国際活動本部としてジャイロの海外派遣のための業務を統括する人員が常駐します。国際本部には全世界を地域別に分けた地域別の局を設け専門要員を配備します。専門要員は各地域の外国語と事情に精通していることを条件に採用することになります。この分野の業務は各地、各部署との連絡調整等細やかな配慮が求められますので女性の活躍が大いに期待されます。出動要請があった際に派遣するジャイロの人数や所属地の選定は各自治体の輪番制でもいいし各自治体のジャイロに地域別の担当をあらかじめ与えてその地域の専門知識・経験者を増やし海外での体験を積み上げることを重視しても良いかもしれません。ジャイロの輸送の業務は領海警備を専門的に行う海ガードに属するジャイロの海上輸送チームが所有する大型輸送船で行います。一回で数千人ものジャイロを輸送可能な大型輸送船や大型輸送飛行機の準備には初期費用が掛かります。大型輸送船、大型輸送機などは今も自衛隊が物騒な軍事用に多数保有していますが、それらのうち民生用に改造して使用できるものは廃棄せずにできるだけ改造して使用します。もちろん大砲やミサイルは撤去してからです。先遣隊を速やかに派遣するための輸送機や輸送ヘリ等は一度準備すれば、兵器とは違って頻繁に新型が開発されることもないのでメンテナンスに万全を期することで長期に使用できます。新しく造船する場合もすべて国産が可能です。

このような活動こそアフガンで活動を続けて銃弾に倒れた故中村哲さんのペシャワール会の活動を日本が国として行う真の積極的平和貢献というべきものです。日本はこの人道支援活動を通じ世界中の国民・市民から愛され尊敬の念をもって迎えられ受け入れられます。これらに要する費用も今の米軍、自衛隊にかけている膨大な予算を振り向ければ新たな予算を投入しなくても2026年には実現できます。そして日本は何処の国からの敵視されない世界一安全な中立国になるのです。本書「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」を是非お読みになって賛同されたらこの夢を若い世代の皆さんとともに5年以内に実現しましょう。

東京新聞連載の「パンとサーカス」島田雅彦著 は本日の382回をもって完結しました。世直しに燃える男女の若者たちとアメリカCIA, 日本の情報機関、アメリカ追随中国敵視の日本政府の人々をモチーフにしそれらとの壮絶な確執を経て5年後の「2025年には中立国自由日本を立ち上げること」を任務とする若者グループの壮絶な戦いを書いた小説です。本日の私の記事の最後に、この小説の最後の結びを援用させてもらいます。

現実の政治にも大きな変化が訪れますように。

乱世にあっても、人々の良心と愛が報われますように

2021年8月29日、東京新聞連載「パンとサーカス」の完結日に 記

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