新型コロナ蔓延による医療崩壊の危機打開でなく殺人兵器・軍備増強のために貴重な税金が使われている実態

2022年度の防衛予算の概算要求額が5兆4797億円と発表されました。私たちの税金がまさに人類の進歩に逆行する野蛮な武器兵器の購入に使われ続けています。

2021年総務省発表の2020年国勢調査人口によると日本の人口は

1億2千320万人です。したがって人口1人当たりの防衛費予算額(要求額)は43,415円/年です。人口には生まれたての赤ちゃんから100歳以上の方まで全てが含まれます。

1人年間4万3千円だけ見るとさほど大きい金額には見えないかもしれませんが果たしてどうか?

今鹿児島県西の表市の馬毛島では米軍と自衛隊の共用訓練用の滑走路建設が始まろうとしています。勿論私は断固大反対です。防衛省はそこで訓練する予定で宮崎県の航空自衛隊新田原(にうたばる)基地に2024年から配備する計画のステルス戦闘機F35Bの取得費用521億円、維持・教育・訓練費268億円の併せて789億円を計上しています。

今新型コロナで病院に入院できず自宅療養を強いられ不安な日々を送る中等症患者が急増しています。医師・看護師が各地に散らばっている患者の自宅を往診するのはとても非効率的です。限られた医師・看護師が効率的に患者の様態を観察し必要な治療を適宜施こすためには中国の武漢でも作ったような広い敷地内に仮設の大型仮設医療施設を建設することが不可欠です。

新型コロナの対策として廃校となった小中学校の敷地建物などで仮設病院を建設する費用は規模によりますが平均すれば1か所で4億円もしないでしょう。患者100人収容可能な5階建て程度の建物(建築面積1000坪ほど)のビルの新設あるいは廃校の建物の再利用(建設費にはエレベーター建設費用も含む)あるいは現在も使われている小中学校の体育館を利用し厳重なパティションでベッドを隔てた病院スタイルに改造するなどすれば建設費用は安く抑えられます。ジェット戦闘機購入をやめればその789億円ですぐに200か所程度の医療施設が建設でき2万人もの自宅待機中の中等症患者を医師・看護士の看護のもとで安心して療養できるようにできます。私は東日本大震災後、仮設住宅120か所以上まわって集会所施設などで出前音楽会と称して慰問を続けました。会場の仮設住宅は何故か山の上に多い公営野球場・グランド、小中学校の校庭の一角などに建設されていました。震災から10年たった現在、仮設住宅は取り壊されて元の運動施設や学校のグランドの元の姿に戻っています。先ほど述べた789億円は馬毛島で防衛省がもくろんでいる計画予算の、その又一部のジェット機購入関連費用の話です。防衛省予算全体では人件費以外の殺人兵器などの購入・維持管理予算は2兆円近くにもなります。さらにFMSというアメリカが主導権を握っている武器購入長期契約でアメリカから殺人破壊兵器を買って積みあがった借金は既に2兆8千億円にもなっています。今私はテレビでパラリンピック閉会式を見ながらこの記事を書いています。不慮の事故や重い病気で不本意ながら障碍者となったアスリートたちがスポーツの世界に生きがいを見出して努力し素晴らしい結果を示す姿を見るたびにどの競技を見ても私はいつも感動のあまり涙をこらえられません。戦争は健康な青年を戦地に駆り出してわざわざ見ず知らずの敵の若者を殺したり殺されたり傷つけたり傷つけられたり手足の不自由な障碍者にしたりされたりしてしまう残酷な人災です。ありもしない他国からの脅威を煽って本来人命を助ける医療行為に使うべきお金を野蛮な殺人破壊兵器のために使うなど、このパンデミックの緊急時を転機にキッパリやめさせましょう。

2021年9月5日、パラリンピック閉会式を見ながら 記

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