全国7500以上あると言われる「9条の会」の会員はじめ平和を求め護憲派を自認する人たちでさえほとんど全員がだまされている「専守防衛の軍備」とは? そして皆さんはだまされていませんか??
―以下元原発技術者小倉志郎さんの投稿記事引用―
「外国から攻められた時の防衛のためだけの軍備だから、「軍備を持たない」と書いてある日本国憲法の下でも自衛隊があってもいいじゃないか」という意見を持つ「護憲派」あるいは「護憲的改憲派」と称する論客が結構いて、それを聞いて納得している国民も多い。それでも、安倍政権が2014年7月1日に閣議決定し、2015年9月19日に国会で強行採決の末に成立したいわゆる「安保法制」にはさすがに国民の多くが「憲法違反」だと感じて、日本全国で25件もの「安保法制違憲訴訟」が起きている。この「安保法制違憲訴訟」の結果が最終的にどうなるかはまだ不明であるが、仮に、この訴訟で原告側が勝ったとしても、自衛隊が海外でアメリカの軍隊と共同して軍事行動をすることが禁じられるのみで、相変わらず自衛隊という軍事組織はあり続ける。それで満足してよいのだろうか?それで本当に憲法が守れたことになり、我々は安心できるのだろうか?
自衛隊の本業は、外国軍と戦い撃退することだ。即ち、武器・兵器を使って戦う組織である。「自衛」という形容詞がつこうと、本業は「戦争する」ことである。だから、日ごろから武器・兵器の使い方や組織的な戦い方について、机上の訓練や演習場での実働訓練を行っている。若い自衛隊員は「自分が殺される前に、相手を殺す」技術とともに勇敢に戦う精神も鍛えられている。海上、あるいは、空の上で仮想敵国の艦船や戦闘機と対峙した場合、どちらかの兵士や隊員がどういう判断をし、どう行動するだろうか?もし、相手から攻撃されたと判断したら、「反撃」をするだろう。相手側もそれに対して「反撃」すると戦闘開始である。もうそうなったら、海の上、空の上ではどちらが先に攻撃したかなどは誰にもわからなくなり、その戦闘が止まるか拡大して戦争になるかもわからない。つまり、自衛隊があること自体が戦争の着火源になる可能性を抱えることだ。
昔から言われているように「攻撃は最大の防御なり」である。「自衛」と「攻撃」とは一枚のコインの裏表である。やはり、戦争に絶対に巻き込まれないようにするためには、一枚のコインである自衛隊を軍事組織ではない、災害救助即応隊に編成替えするしかない。自衛隊を保有するためのうたい文句「専守防衛」などという言葉にだまされてはいけない。
2021年10月24日 総選挙を1週間後に控えて軍拡路線をひた走る自公維の候補者全員が落選することを願いつつ 記 小倉志郎
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