本日の投稿記事は元原発技術者小倉志郎さんが担当します

――以下小倉さんの寄稿文引用――

 「戦争」などというと「何をバカなことを言う。日本はどこの国とも戦争なんかしていないぞ!」と言われるだろう。実は、日本の中では、憲法を「改正」して自衛隊を正規軍にし、いつでも戦争ができる日本にしようとする自民党を中心にする勢力と、現憲法の改悪をさせずに憲法の文言通りに軍備を持たずに戦争のできない日本を維持しようとする勢力の間で、情報を「武器」とした「戦争」の真最中である。主権者である国民が前者と後者、およびどっちつかずの中間派と分断された状態での言わば「内戦」状態と言ってもよいだろう。もちろん、私たちは後者すなわち憲法の文言を実現しようとする側である。

 この闘いの形勢は、去る10月31日の衆議院選挙結果が示すように、改憲および軍事力増強を目指す側(仮に「敵側」と呼ぶ)が圧倒的に優勢である。それはなぜだろう?それは、「敵側」の方が「情報戦争」の闘い方が上手だからだと私は思う。彼らは人間の弱点、すなわち「ウソの情報でも100回流すと国民は、ウソを本当だと信じてしまう」という習性を利用している。これは既に第二次世界大戦中にドイツのナチスや日本の軍事政権が駆使した実績がある。それに対して、私たちは、大集会デモ、陳情、請願、署名などという方法で、政権、与党が圧倒的多数の国会など=「敵側」=に向かって「正論」を投げつけることを何十年も続けてきた。もうそろそろ、私たちの「正論」は彼らにとって「馬の耳に念仏」の効果しかないことをさとるべきだ。「情報戦争」における勝敗の鍵は情報の真偽ではなく、どちらの情報がより多くの人々に届くかである。金があり、マスメディアを支配下におさめた「敵側」と闘い、勝つためにはこれまでとは異なる方法を編み出さねばならない。そのためにとても重要なヒントがある。それは菱山南帆子さんの「一人ひとりが広告塔になる必要がある」という言葉である。誰か著名で有力なヒーローが現れるのを待ったりせず、自分自身が多くの人々の中に入って広告塔の役を果たせばよい。周囲5mの範囲の人々から始めるなら誰でもできることだ。何しろ、権力を握っている「敵側」より、私たちの方が圧倒的に人数は多いのだから勝てないわけがない。

2021年11月8日 正義「非暴力主義による平和」は必ず勝つ、の信念固く 記 小倉志郎

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