今度の選挙で議席を増やした維新の会が予想通り化けの皮をはがして自民党との親密さを露わにし始めました。維新の会ほど短期間に時々のご都合主義で離合集散を繰り返した政党も珍しい。自民党の党外派閥大阪派?そのものです。

この政党が今や野党第2党として改憲のための国民投票を来年7月参議院選挙と同日に実施しようと企んでいます。

他方、護憲派を名乗る野党も平和を愛する市民も「ありもしない専守防衛の虚言」に騙されてずるずる保守政権による日米同盟進(深)化、自衛隊強化、中国包囲網構築、日韓関係悪化、などの既成事実を次々に追認するしかなくなっており野党の風上にも置けません。

私も本心では政権側を敵とは呼びたくありませんが議論をわかりやすくするために敵と表現させてもらいます。敵は税金を使ってマスコミを動員して防衛白書を小学生にまで配布する洗脳教育を進めています。国民投票法が実施されたら巨大な資金力でマスコミを操り「絶対改憲すべき」の論陣を張り、新聞やテレビ広告を駆使して改憲推進運動を展開することでしょう。想像するだけで身の毛がよだちます。ひとたび9条に自衛隊が書き込まれ自衛隊が合憲組織になれば9条を今の戦力不保持(自衛隊廃止)、交戦権否認の状態に戻すための改憲など絶対に不可能です。私たちピースアゴラが目指す非武装中立の恒久平和国家日本の建設は永久に実現不可能になります。「専守防衛の自衛隊はあり得る」と今でも信じている皆さん、もうすぐ日本は後戻りできないところまで行き、修復不可能になります。恒久平和日本を実現(自衛隊を5年以内に廃止し国際災害救助即応隊を創設)することこそが日常の平和な生活を維持し友人との会話を楽しみ自分の用事は自分で始末できることを幸せと感じる当たり前の日常生活を送る必須条件です。そのため我々は今すぐ戦争の忌まわしさを何も知らない政治家や市民、特に若い世代、とりわけ若い女性に伝えなければいけません。これからは美しい女性自衛官の写真が男性自衛隊員を釣る(募集する)餌(道具)として大いに悪用されることでしょう。2万人弱いる女性自衛官の皆さんでさえ恐らく戦場の過酷なリアルを知らされないままいると思います。

一滴の血も流さず自身全く痛みも感じないスマホの戦争ゲームやサバイバルゲーム(サバゲ―)で実践もどきの戦争ごっこを楽しみ熱中している若者(けっこう40代50代もいる)にリアルな戦争体験、戦場で起きる“殺すか殺されるか”を肌感覚で伝える努力を我々がしていないことが一番大きな原因ではないか。何百、何千、何万の兵士が戦闘状態にいる戦場には

トイレもなく用足しは道端や草むらで、食事は敵の目を逃れて暗いうちに川の水で炊飯、風呂は川浴、戦場を移動する1000人以上の兵隊を乗せた輸送船上のトイレは足りず兵隊は男女とも甲板に突き出した戸板に乗って海に向かって用を足す現実。私自身の体験でも戦後の混乱期には買い出しに行く列車は超満員でトイレも乗客に占領され使えず乗客は駅に到着する度に男女を問わず皆ホームで用を足していました。こんな悪夢が現実になる戦争をゲーム感覚で国の独立を守れ!いざとなったら戦え!と煽る政治家は勿論、若者はまったく想像力まで失っているようです。これも又我々、身近に戦場体験者がいながらバブル景気に浮かれて自民党政治を放置してきた不作為の結果です。現在NHK朝8時からのドラマ「カムカムエヴリバディ」や東京新聞朝刊連載小説「かたばみ」が戦時中の一般庶民の日常生活を描いています。是非ご存じない方はご覧ください。明日の我が身です。

2021年11月17日 声を大にして「目覚めよ!知性・教養と誇りある日本国民」と言いたい気持ちで 記

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