本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 「やれ、北朝鮮が脅威だ」「やれ、中国が脅威だ」と言い募り、日本の軍備増強を正当化する人々がいる。軍備を増強すれば本当に脅威は無くなるのか?アメリカは世界最大の軍事力を持つ。世界各国の軍事力を研究している国際機関によれば、アメリカの軍事力は第2位から第13位か第14位までの国々の軍事力を合計したものより強大だということを聞いたことがある。そのアメリカが自国の軍事力よりはるかに小さな軍事力を持つ国を指して「脅威だ」と宣伝している。そんな言い分を信じることはできない。アメリカにとってはその宣伝文句「脅威」を信じて、日本がアメリカ製の兵器を買ってくれたら大儲けできる。それが本音だろう。アメリカにとっては「脅威」でなくても、「脅威」を宣伝するメリットは

ある。

 では、日本にとって、米国の兵器を爆買いして軍事力を増強すれば「脅威」は無くなるのかと言えば、そんなことはない。原発は相手国が引き金を握った核兵器なのだから、海岸線に原発を沢山並べている日本を軍事力で守ることは不可能で、日本にとっての「脅威」は軍事力の有無に関係なくあり続ける。「脅威」を無くすには世界の国々と仲良くするしかない。もうそろそろ本気で「軍事力拡張競争なんかやめよう!」とみんなで叫ぼう。

2021年12月2日  記 小倉志郎

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