11月14日のメディア報道は終日小室眞子さんご夫妻がニューヨークに出発したニュースで持ち切りでした。しかしこの同じ日に防衛省が、抗議する住民が警官に排除される中、宮古島の陸上自衛隊訓練場にミサイルの弾薬を運び込んだニュースは大手メディアは報道しなかったようです。

中国の海洋進出や台湾武力統一の危機をにらんだ沖縄の要塞化は先の大戦で本土防衛の防波堤にされ18万人以上が犠牲となった沖縄県民を再び危険に晒す暴挙です。島民の住宅地のすぐそばへの弾薬庫建設には大きな反対運動が起きましたが自衛隊員も地域の住人という中で自衛隊の直接批判となる運動は難しかったと聞きます。

軍事に関する情報はすべて機密扱いとされ国民に本当の動きを隠した中で着々とことは進められ「中身がはっきりした時には後の祭り」となるのが通例です。そんな国民不在の中で着々と進められるのが戦争の準備です。

80年前の12月8日午前7時のラジオ臨時ニュース:大本営陸海軍部午前6時発表「帝国陸海軍は、本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」の放送に事前に何も知らされていない国民が皆、驚いたのは当然のことです。戦争に関する重大ニュースは常に結果のみが国民に知らされ、しかも戦争による甚大な被害を被るのは何も知らされていない国民です。80回目の開戦記念日12月8日の東京新聞朝刊、15日の毎日新聞に本書の書籍広告を掲載します。“80年前を思い起こし 二度と戦争の過ちを 繰り返さないために”と書きこみました。

2021年12月3日 記 

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