11日朝、北朝鮮の弾道ミサイル発射実験情報を「あさイチ」の番組を中断して報道したNHKは夜の「ニュース7」でも長々と詳しく報道し大学教授が解説までしていました。超々音速のミサイルの技術を持つ最新鋭弾道ミサイルとみられると。

アメリカはじめ国連で北朝鮮の制裁決議に参加している核ミサイル保有国はすべて既に何度も実射実験を繰り返したはずでありこれまで何一つ抗議しなかった日本がいくら国連決議に違反するとはいえ北朝鮮には強気で抗議するのか?いくらNPT条約から脱退した近隣のよくわからない国とはいえ防衛省も落下地点は日本の経済的排他水域の外(公海上)と認めている実験です。さも北朝鮮が日本を狙って攻撃の威嚇をしているかの今回の報道騒ぎも北朝鮮悪者説を国民の間に意図的に撒き散らす狙いでしょう。そして日本の安全保障環境が危機にあると国民の恐怖を煽って6兆円を超えるトンデモ防衛予算の正当化を図る魂胆です。防衛省の省益、保守・国防族議員の改憲派受け狙い、軍需産業の利益と選挙協力を狙い政府と北朝鮮とが密かに連携プレーをしているのではないかと疑いたくなるほどいつもグッドタイミングで露骨な動きです。国連制裁決議の中でコロナ禍の追い打ちもあり経済的困窮を極める北朝鮮がアメリカとの制裁解除の交渉再開を望みつつ国内向け体制維持のためにミサイル開発をやめないのは常識さえあれば誰でもわかりきったことです。戦前日本は東インドシナ地域に石油資源などを求めて侵略戦争を進める中でアメリカから石油禁輸など経済制裁を受けました。「窮鼠猫を噛む」のたとえ通り困窮した日本は1941年12月8日真珠湾攻撃の1時間前にマレー半島のコタバルとタイの領土2か所に宣戦布告のないまま上陸、正真正銘の奇襲攻撃を行いました。アメリカなどから徹底的に追い詰められて窮鼠にされた体験を持つ日本が今度は旧敵アメリカと一緒になって北朝鮮を臆面もなく追い詰めるとは歴史に学ばず身のほどをわきまえない恥ずかしいことです。

2022113日 記

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