本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんの投稿です

―以下小倉さんの投稿文の引用―

 今から2000年以上も昔、中国古代の春秋戦国時代に楚と言う国で、当時の武器である「矛(ほこ)」と「盾(たて)」を売る商人が居て、その商人は「矛」を売る際は「この矛はどんな盾をも突き破る」と言い、「盾」を売る際は「この盾はどんな矛にも耐えることができる」と言ったと。ある人が「お前の売る矛でお前の売る盾を突いたらどうなるか?」と問うたら、商人は答えることができなかったと。これは辻褄の合わない話の例として超有名である。

 今年に入り、北朝鮮が「極超音速ミサイル」を日本海に発射したというマスメディアの報道が続いている。日本では敵が発射したミサイルと撃ち落とすと言われるパトリオット迎撃ミサイルを配備しているが、「極超音速ミサイル」はそんなものでは防げない。日本をねらってミサイルが発射されたら防ぐことができないから、発射される前に攻撃してしまえという「敵基地攻撃論」まで国会議員が発言するところまで来ている。テレビゲームならまだしも、現実の政治の政策として話されているのだから、放ってはおけない。

 隣国の脅威を煽り、互いの兵器の開発競争をすることは「武器商人(軍需産業)」を儲けさせるのみで本当の平和という目的地にたどり着くことはできない。もう「矛盾」ゲームを卒業して、隣国同士が仲良く付き合えるために最大限の努力をしよう。

2022年1月15日 記 小倉志郎

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