1月最後の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの投稿記事の引用―

 ひと昔前「ながら族」という言葉が流行ったことがある。家庭の中で新聞を読みながら食事をしたり、音楽を聞きながら勉強をしたりなど、家族の団らんを軽視したり、勉強に集中しない一般的に悪い印象を与える言葉だ。最近はこの言葉をあまり耳にしないが、スマホが普及した今は形を変えた「ながら族」がいたる所で観られる。スマホを操作しながら歩いて来る人もいるし、通勤電車の車内の約9割が「ながら族」と言っても良い。「ながら族」が全て悪いわけではない。時間を有効に使っているという良い面もあるからだ。

 私が続けている「一人デモ」はまさに「ながら族」の典型だ。日々、買い物や散歩に出る時にプラカードを胸と背中に吊るして歩く。時々マイクでメッセージを周囲に送る。都心に出る時は駅構内や電車の中でも同様だ。文字通り「ながらデモ」と言って良い。肩に力を入れたりしないで、リラックスしてやっている。周囲の人々に威圧感を与えないし、むしろ、一目で後期高齢とわかる老人がたった一人でいったい何を訴えたいのか、という同情心を持って注目してくれさえする。同志か否か分からない多くの人々に、時間を無駄にせず、お金もかけず、効率的に意思を伝える方法としての「ながらデモ」をお奨めするしだいだ。

2022年1月31日 記 小倉志郎

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