本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです
–以下小倉さんの寄稿文の引用―
ひと昔前は、「今の政治が悪いのは主権者である私たち国民が愚かだからだ」などと言えば「そういう言い方は上から目線だ」と反発されて、本題の議論がストップしてしまうことが多かった。最近は日本の政治が「衆愚政治」になっていることを自覚して、「我々に責任があるんだよな」などと公言する人びとが出てきたが、まだそういう人は少なく、「上から目線だ」と反発する人が多い。反発する人は自分のプライドを傷つけられたと感じるからだろう。
では逆に「下から目線」なら良いかと言えばそうではない。「政治のような難しいことは専門家ではない私にはよくわからないから政治家にお任せする」とか「力のない自分が何を言ったところで政治は変わらないよ」とか「強い者には従うしかないだろう」などと言うのが「下から目線」だろう。こういう人々に選挙で投票に行かない人が多いのではないだろうか。選挙の度に投票率が50%前後で、結果として自民・公明連立政権が続いているのは「下から目線」の人が多いからだ。日本の政治を良い方向へ変えるためには私たち国民が「下から目線」を卒業することが必要だ。
2022年2月5日 記 小倉志郎
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