本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの投稿の引用―

護憲派の勢力は証拠と論理で相手を論破しようとする。改憲派の勢力は宣伝力で人々を味方にしようとする。ここ数十年間、どちらが勢力を伸ばしてきたかは明らかだ。もちろん、後者である。改憲派は自らの主張によって護憲派を論破しようなどとはせず、政治に関心がない人々や憲法を読んだこともない人々に「今の憲法は外国から押し付けられたものだから変えた方が良い」とか「今の憲法は古くなったから新しい憲法に変えた方が良い」などという情報を流し、改憲が良いことだという漠然とした雰囲気づくりに大いに力を注いでいる。その作戦が功を奏して、今の憲法によって日常生活で国民が困ることは何もないのに、世論調査では漠然とした「改憲に賛成」が半数を超えている。こんな雰囲気の下で、国会が改憲の発議をした場合、国民投票で改憲にストップをかけることはできない。極めてあぶない状況だ。護憲派が確実に改憲にストップをかけるためには国会で改憲発議をさせないことだ。そのためには護憲の信念を一人で胸中に抱いているだけでなく、その信念を周囲の人々に伝え広めることが必須だ。参議院選挙が迫る今こそ、菱山南帆子さんが提唱するように「一人ひとりが広告塔になる」時だ。

2022年2月15日 記 小倉志郎

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