先日の投稿「1億総被害妄想狂の日本国民」の補足をしたい。
第二次世界大戦の宣戦布告をした東條英機内閣で商工大臣を務めた岸信介氏は戦後A級戦犯として巣鴨プリズンに収監されたが無罪放免、その後首相に上りつめたことはご存じの通り。
アメリカの手先自民党と書いたのはアメリカも自民党も「反共」で利害が一致する無二の同志であるということである。
岸信介元首相は巣鴨刑務所収監中からGHQが目を付けていた熱烈反共主義者である。日本国民の共産党に対する警戒心、猜疑心は今日まで日本の世論、政治、そして平和運動に大きく影響を与え続けてきている。共産党に対する偏見?は日本の反核運動、労働組合の分断さえ生んだ。明治以来日本の保守政権は共産党・共産主義の侵略性、独裁・恐怖政治の恐ろしさを煽り続けてきた。この洗脳によって東西冷戦後の今日でも国民を”日本は近隣共産主義国から攻め込まれるかもしれない”という被害妄想に駆りたてている。
共産党の英文名 Communist PartyのCommunityは公共、共同体の意味であり党派性も何もない言葉だ。これがcommunist共産主義者、あるいはcommunism 共産主義となると途端に一般ピープルの偏見を呼び覚ます。私はcommon 共通、共有、やcommunity 共同体の考えが大好きだ。共産党の国会質問を聞いている限り国民の民意を代弁する最も的を得た質問をしていると思う。共産主義やマルクス主義もよく勉強すればスターリン主義や北朝鮮政治とは無関係なのかもしれない。しかし日本の平和運動を党勢拡大に利用しているとさえ言われる日本共産党が本当に民主主義的手続きで政権を目指す穏健な政党に変わったと信じていいのか?疑問だ。「相手の出方次第で暴力も」と党の一部の最高幹部が言う共産党の体質は実にわかりにくい。日本の非武装中立を提案する本書の有料広告をアカハタ日曜版に載せてもらう交渉は2度断られた。党の機関紙で広告するのに本書の内容が党の考えと一部異なると。真の理由はわからないままだ。破壊活動防止法により公安警察の監視団体に指定されたままその座に甘んじているのも理解できない。明日にも日本を戦争に巻き込ませかねない自公政府を倒すためには自公維、国民民主以外から政権政党を選ぶのはMUSTだ。止む無く日本共産党候補に投票したこともある私だが何か釈然としない。
2022年2月22日 記
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