本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

ー以下小倉さんの投稿記事の引用ー

 私が季刊誌「リプレーザ」に「原発を並べて自衛戦争はできない」という題名の小文を投稿したのは2007年の夏である。それからもう15年になろうとしているが、この題名がまだ日本人の常識にはなっていない。なぜなら、戦争ができないなら軍備など必要ないのに毎年5兆円以上の税金を軍備に費やしていることを多くの国民が黙認しているからだ。常識になっていれば、税金のこんな無駄遣いを許すわけがない。

 私の投稿の4年後、2011年3月11日東電福島第一原発で重大事故が起き、現在も事故で放出された放射能により国民の被ばく被害が続いている。私が小文で「戦争になったらこうなる」と警告した被害が目の前に現実として起きてしまった。でも、まだ上記の題名は常識になっていない。2015年9月には米軍と共に海外で軍事行動=戦争に参加=ができる法律までできてしまったからだ。

 しかし、希望がないわけではない。3・11フクシマ原発事故の後新たにできた原子力規制委員会の初代委員長・田中俊一氏も2017年7月6日に「平和な国でないと原子力は利用できない。戦争状態に入ることは絶対に避けてほしい」と述べている。(出典:日経新聞(共同通信配信)、2017年7月7日 1:58、(ミサイル「原子炉落下より東京の方がいい」 規制委員長)https://www.nikkei.com/article/DGXLZO18577140W7A700C1CR8000/

読者の皆さんには、「日本は戦争ができない国」が日本人の常識に早くなるように協力をお願いする。

2022年2月23日 記 小倉志郎

 

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