中国の台湾併合、ロシアのウクライナ侵攻など大国による領土拡大の動きが目に余る。中国は「150年ぶりに勝ちとった独立国の地位を護るため」、ロシアは「ソ連崩壊で失った旧ソ連地域へのアメリカやNATO勢力の侵食を止めるため」と、どちらもそれなりの理由付けをして人権侵害や武力による侵攻などの領土拡大策を正当化し強行しようとしている。ウクライナ紛争にはユダヤ系アメリカ人(ジョージソロス)などが裏で糸を引き傭兵を使ってロシアを挑発し紛争を煽りつづけておりウクライナ侵攻でプーチンを一方的に非難するのは当たらないとの情報もある。しかしどうであれウイグルでもウクライナでも無辜の市民に大きな人権侵害と恐怖をあたえているのは間違いない。独立国が独立を維持するために国境管理を最重視して国境付近に軍隊を置くことは従来からあることだ。しかし国境での武力衝突を防ぎ隣接国の住民同士が平和に暮らすためには国境付近を逆に一定距離非武装の緩衝地帯にするべきである。さらに隣接国同志が非武装中立国家になれば互いに紛争が起きても話し合いで解決せざるを得ない。中米のコスタリカに何度か行って隣国との国境を視察した。北のニカラグアとの国境や南のパナマとの国境とも国境管理は極めて緩く隣国市民同士の往来はほぼ自由である。ニカラグアには軍隊があるがコスタリカとパナマには軍隊はない。軍隊を廃止し、どこの国とも軍事同盟を結ばない選択こそが恒久平和の唯一確かな道である。詳しくは本書をお読みいただきたい

ウクライナとロシアの代表団の停戦交渉が始まるとの報道があるが、ロシア軍をウクライナに侵入・攻撃させている中での停戦交渉など簡単にはまとまらないだろう。ロシアがウクライナに一方的に中立・非軍事化を求めているのも公平な条件提示とは言えない。 

世界は21世紀になっても軍隊を捨てきれないどころかわざわざ紛争を作り出して軍隊を出動させている。大量破壊兵器などの武力を行使し紛争を解決しようとしたり人類滅亡の兵器である核兵器使用までちらつかせて紛争決着をはかろうとするとは!?

人類の文明度は中世の騎士の決闘時代よりはるかに劣化後退していると言わざるを得ない。

日本が率先して人類の叡智、非暴力による「恒久平和」を実現して世界に模範を示すしかない。

2022年3月1日 記

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