アマゾン通販サイトで本書『自衛隊も米軍も、日本にはいらない」の読者評を読むとはなしに読んだら新しい投稿があった。丁寧な書き方ではあるが結論はウクライナ問題を目の前にしながら日本の非武装中立化を言う著者の脳ミソはお花畑というもの。自衛隊員の人格まで貶めているかのような評は誤解なのでキッパリ否定しておく。自衛隊の主要任務である「武力による国防」の「百害無益」を指摘し自衛隊員の皆さんが誇りを持ち家族や社会から尊敬される新任務に就くことを提案しているだけだ。

武力を誇示して敵に攻めさせないようにする軍備必要論者はあまりにも多い。

その人たちも武力だけの国防や平和を考えているわけでないことは私も百も承知だ。しかしいくら外交努力や経済・文化交流に励んでも近隣国に脅威を与える武力(抑止力)をちらつかせている限りその努力は正当には評価されない。

軍備を肯定する人たちの脳ミソはおそらく将棋や囲碁には不向きと思う。「やられたらやり返す」という目先の1手、2手は読めても5手以上先の先は読めなさそうだ。

戦争には常にいくつかの戦場での勝敗記録がある。戦の記録データは将棋や囲碁の棋譜と同じで大事な学習材料だ。かの藤井聡太5冠もAIを活用しているらしい。

日本の真珠湾攻撃、南京、シンガポール陥落などの勝ち戦、ミッドウェイ、サイパン、ガダルカナル、インパール、沖縄、本土空襲などの負け戦の細かいデータを入力する。

その上で今後日本が万一攻撃された場合、軍備を強化し核兵器まで保有して反撃すべきか、それとも非武装中立を守るべきか?戦争の結末、そして戦場で生活する日本国民の生命財産はそれぞれのケースでどうなるか、AIなら予測できるだろう。

私はシミュレーションするまでもなく非武装中立化こそ日本の美しい山河と伝統・文化を護り国民が生き残る唯一の道であるとのAIの結論を予測する。

万一、武力によってのみ日本は平和になるとAIが予測したとしても日本の国土は勝利を祝うどころか今の廃墟と化したウクライナの状態になる。

2022年3月20日 記

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