本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの投稿文の引用―

 「憲法には、『自衛のための軍備を持ってはいけない』とは書いてないから、自衛隊は合憲だ」とは自衛隊の保持を是認する人々の主張だ。

「国際紛争を解決する手段としての戦争」を放棄し、そのための武力は保持しないというのが憲法第9条であり、自衛という行動はまさに国際紛争を解決する行動だから、日本語の文章としては自衛のためだろうが軍備を持たないという意味だ。

だから自衛隊の保持は違憲であることは明らかだ。よって、冒頭に記した自衛隊保持合憲論は詭弁であることも明らかだ。

 しかし、大手マスメディアの論調も、著名な「有識者」たちの論調もこの詭弁を是認した上で、「集団的自衛権は憲法が認める専守防衛の一線を超えて違憲だ」などともっともらしい言い方をしている。

こういう詭弁が大手を振ってまかり通っていることは日本にとって大きな弊害をもたらしている。

その1:持ってはいけない軍備のために税金の無駄遣いをしている。

その2:軍備という戦争の道具があるために、戦争に巻き込まれる可能性ができる。

その3:日本は自国の憲法を守らない信用のおけない国だと他国から見られる。

その4:大人たちの詭弁を平気で使って当たり前という態度が子どもたちへ教育上非常に大きな悪影響を及ぼす。

 日本がこの詭弁を当たり前のように使いだしてから長い時間が経つ。詭弁を詭弁と感じないというのは一種の社会的精神病であり、この病態はもう慢性だ。

この慢性病から回復するための処方箋が花岡しげる著「自衛隊も米軍も、日本にはいらない!」に明記してある。本書を全国民に一刻も早く読んでもらいたい。

2022年3月23日 記 小倉志郎

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