本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの投稿記事の引用―

 将来起きるかもしれない事故や戦争などを予防するために何かを提案したり、問いかけたりすると「仮定の話にはお答えできません」などという慇懃無礼な答弁が国会で何度もなされた。確かに将来どんなことが起きるかを正確に予想することなど神ならぬ人間には不可能だ。不確かなことを前提にした質問に対し確かな答弁をすることは難しいから大臣たちが答弁を避けたくなる気持ちはわかるが、それでは大臣の務めを果たせない。

 しかし、読者の皆さんは上記のような答弁はしないだろうから、仮定の話に答えてほしい。

即ち

今後もし、憲法第9条が「自衛のための戦争は行ってよい。そのために必要な自衛軍を持つ」という文言に書き換えられたと仮定したら、私たちの暮らしはどんな影響を受けるだろうか?ぜひ、自分の想像力を駆使していただきたい。そして、下に記す私の想像の結果と比べてみてほしい。

 私は次のように想像する。

その1:護憲運動の拠り所「軍備の保有は憲法違反だ」という主張の根拠を失う。

その2:軍備を無くし、国家予算の軍事費をゼロにする機会を失う。今後GDPの1~2%=5~10兆円という税金が毎年軍備に費やされ、ほぼ永久に国民の生活を圧迫し続ける。

その3:若い人々に兵役の義務が生じる可能性が大きくなる。

その4:世界中の国々から得ていた平和憲法を持つ素晴らしい国という評価を失う。

その5:国際情勢に緊張が生まれた時、きっかけがあれば戦争に巻き込まれる。

2022年3月25日 記 小倉志郎

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