本日の担当も元東芝原発技術者小倉志郎さんです

ー以下小倉さんの寄稿文の引用ー

 ウクライナ戦争を目の当たりにして、外国から攻められた場合の対応のし方についての色々な意見がSNS上で飛び交っている。

その中に「侵攻してきた外国軍に対して、武力で反撃するのは正当防衛だ。何が悪い!」という威勢の良いコメントが見受けられる。

それに対して武力を使わないで抵抗するという意見は劣勢だ。

武力に対するに武力で反撃するという方が判りやすいから当然だ。

国会の中でも自民党から「だから日本は軍備を増強すべきだ。防衛予算をGDPの1%から2%へアップさせるべきだ」などという主張が声高に言われている。

これらの武力で反撃するという主張が根本的に間違えているのは、日本の海岸線には多数の原発が並んでいるという現実を考慮していないことだ。

以前、このHPの投稿文で、原発の存在を前提条件に入れていない安全保障論は空論であることを指摘したが、未だにそのような空論ばかりが目に付く。

まともな日本の安全保障論に出会ったことがない。

 原発は攻撃されたら大事故を起こすアキレス腱とも言うべき弱点がいたる所にある。

そのアキレス腱を、戦車も破壊できる能力があり、且つ、一人で運べる小型のミサイル、すなわち、ウクライナ軍が多用しているスティンガーミサイルやジャベリンミサイルで狙われたらどんな軍備を持っていようが防ぎようがない。

軍備そのものが防衛には役に立たないのだから、武力で反撃する「正当防衛」論も成り立たないのだ。

2022年4月26日 記 小倉志郎

おしらせ

本書「自衛隊も米軍も日本にはいらない」の著者は4月22日から「改悪阻止全国行脚」の講演行脚中です。

昨日は山形県米沢市、本日は新潟市を講演行脚する予定。全国どこでも講演行脚しますので参院選前に行脚をご希望の団体があればお寄せ下さい。日程などを調整させていただきます。

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