本日は元原発技術者の小倉志郎さんが担当します

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 ウクライナ戦争の原因はロシアが「国際法」に違反して軍を侵攻させたからだと言うのが「ロシア絶対悪」論の主張である。

「国際法」に違反した例は21世紀に入ってからも沢山あるが、今回のウクライナ戦争におけるロシア叩きほど世界の多くの国が同調したことはない。

少なくとも日本では、「国際法」違反してイラクに米軍を始めとする国が攻め込んだ時は、当時の小泉純一郎首相が世界に先駆けて「支持する」と声を上げた。

「国際法」の権威とはこの程度のものなのだ。

 とは言え、「国際法」もうまく使えば役に立つ。ジュネーブ条約(1949年)では戦争中でも「非戦闘員である民間人を標的にしてはならない」とされている。

ならば、日本に戦闘員である公務員、即ち、兵士が一人もいなければ、誰も撃たれることはないのだ。

兵士が一人もいない状態をつくることは何も難しいことではない。

憲法を変える必要もなく、むしろ、憲法第9条に書いてある通り、武力を持たなければ良いだけだ。

新たに財源が要るわけでもない。

ウクライナ戦争が起きて、世界の各国が「国際法」を守ることが正義であると強調しているのだから、その「国際法」を利用しない手はない。

逆に、戦闘員である兵士を沢山養成して国中に配置することは外国軍に発砲する口実を与えるだけだ。

2022年4月10日 記 小倉志郎

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/