これは最近の実話である。本書の熱烈な愛読者である女性が会員として参加している「9条の会」で私を講師とする講演会の開催を強く希望したが主催者に断られたそうだ。「共産党、9条の会や東京新聞にまで批判の矢を向ける花岡さんでは集客がむずかしい」がその理由らしい。

平和運動が成果を生まないのは現状の平和運動が政府の強引な安全保障政策に正面から反対せず、そこから派生する個別の問題について条件闘争を繰り返しているからだ、

とする私の説が平和運動への批判とみなされているようだ。

平和を脅かす根本的原因である自衛隊や日米安保条約の存在を受け入れながら周辺の条件闘争をいくらしても平和はやってこない。

本日もある9条の会から年会費の請求書と共に会報を受け取った。

会報を読めば主催者の現状分析など全く同感することばかりだし平和にかける情熱や切実な思いもよく伝わる。

―会報の一部を割愛して引用―

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻弾劾!

アメリカ・NATOの軍事的介入反対

「憲法を変えるな」

私たちが9条の理念を世界に広げようとの思いから平和憲法を守れと叫んだのはなんと今から20年も前だ。

しかし岸田政権・自民党は昨秋の衆議院選挙で改憲勢力が3分の2以上を占めたことを受けて

5月の大型連休までに全都道府県で最低1回は“自民党の4項目の改憲案を訴える対話集会を開くという。

「今こそ憲法9条を守り、ひろめる戦いの正念場だ。改憲案の国会発議反対!みんなで力を合わせて憲法改悪を止めよう」

―引用【要約】終わりー

ここまで危機的状況を理解しているというのにその結論

「みんなで力を合わせて憲法改悪を止めよう」の掛け声だけで果たして憲法改悪は止まるだろうか?

我々ピースアゴラは自民党改憲グループの全国運動に対抗して改憲阻止の全国行脚を23日、福島県いわき市を皮切りに始める。一連の企画の中で冒頭の護憲グループの残念な対応に遭遇したのだ。

私たちの具体的運動は本書『自衛隊も米軍も、日本にはいらない』を行脚に集う仲間に読んで共感してもらい周囲の平和愛好者に勧め新しい読者を1千万人増やしてもらうことだ。

そしてその先にこの提案に賛同する政治家を探し出しそんな義士を応援して国会に送りだして恒久平和の願いを実現させる。

2023年中にそんな真っ当な勢力が過半数を占める真っ当な国会を作り出したい。

2022年4月18日 記

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