本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 自民党はウクライナ戦争の勃発をチャンスとばかり防衛費(軍事費)を倍増させようとしている。

且つ、現憲法第9条の「非武装」を書き換えて「自衛軍」という名の正規軍を持てるようにしようともしている。

正規軍とは戦争で敵国と闘うことを職業とする兵士の集団だ。

兵士になるのは私のような後期高齢者ではなく若い青年たちだ。

戦争は我が国の兵士と敵国兵士との殺し合いである。相手を殺さなければ、自分が殺される。

相手を殺さずに自分が殺されたくないと思えば逃げるしかないが、それでは戦争にならない。

日本を戦争できる国にしようとする自民党はそれでは困る。

何年か前に「国を守るためには自分の命を捨てる気概のある若者が欲しい」とある大学で学生たちを前に話した首相がいた。

つまり、自民党は「国を守るために命を捨てても良い」と思う若者を増やしたいのだ。

 これって何かおかしくないか?「国を守る」ことが「若者が命を捨てる」こととセットになっている。

本来「国を守る」とは「若者を含め国民の命を守る」ことであろう。

これは矛盾だ。

しかし、自民党にとっては矛盾ではない。実は「若者の皆さん、実はあなたたちの命より大切な価値があるのだよ。公言できないけれど」が自民党の本音だ。

公言できない価値とは何か若い人こそしっかり見抜く必要がある。

憲法「改悪」の最も大きな影響を受けるのは若者だから。

2022年4月12日 記 小倉志郎

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