本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 上記タイトルのような質問を受けたら何と答えるか?

子どもに向かってお母さんが「よくできたわね!」とか、上司が部下を評して「あいつはできる奴だ」と言う時は、「できる」とは良い意味である。

では、「〇〇ができない」国と「〇〇ができる」国のどちらが良いか?と問われたらどう答えるか?

これに答えるのは意外に難しい。

 実は、自民党は日本を「〇〇ができない」国から「〇〇ができる」国にすることを目標にしている。

そのために憲法第9条を改変したいのだ。と言えばもう「〇〇」が何かは明らかだ。「戦争」である。

しかし、ただ「戦争」と言えば反対する国民が多いことはわかり切っているから、「戦争ができる」国にするという目標に国民の多くが賛成するようにと巧みなレトリックを使って宣伝に努めている。

即ち「戦争」の前に「外国から攻められた場合に自衛のための」という飾り文句を付けるのだ。

そうすると、大方の日本人は「戦争は嫌だけれど、自衛のためならやむを得ないな」と納得してしまうのだ。

 ロシア軍の侵攻を受けたウクライナを見れば、たとえ「自衛」のためであろうと戦争が始まれば国民は死んだり、けがをしたり、避難を強いられたりとこの世の地獄を味わっていることがわかる。

つまり、「戦争ができる」国になることには何のメリットもないのだ。

自民党のレトリックには絶対に騙されてはならない。

2022年4月15日 記 小倉志郎

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