本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです
―以下小倉さんの寄稿文の引用―
アメリカ国防総省の発表によると「一昨日(5月13日)アメリカのオースティン国防長官は、ウクライナ侵攻が始まってから初めてロシアのショイグ国防相と電話で会談し、ウクライナでの即時停戦を求めた」とのこと。(←ANN)
これにはびっくりした。
ウクライナに兵器や弾薬を金に糸目を付けずに提供し、戦争を長引かせ、それによってロシアを弱体化させることを意図していたアメリカが「即時停戦」をロシアに要請したとすると、これまでの方針を180度変えたことになる。
急にウクライナ国民を地獄の苦しみから救おうという気になったとはとても考えられない。
アメリカの意図については人によって様々な解釈をするだろう。しかし、今の所何が本当なのか私にはわからない。
それはともかく、もしアメリカおよびNATOとロシアの間で妥協が成立して、停戦が実現したとしたら、日本にとってどんな影響があるだろうか?
戦争勃発直後のアメリカの強烈なロシア批判の尻馬に乗って、日本はウクライナ戦争の当事国ではなかったのに、ロシアに対して経済制裁=「経済戦争」=を先制攻撃的に仕掛けてしまったのだ。
ロシアからは報復として「非友好国」という分類をされた。
日ロ間の「経済戦争」はどう考えても日本が不利だ。エネルギー資源や食料について日本はロシアに依存するところ大だから。
この「経済戦争」は日本が「先制攻撃」したものだから「停戦」のし方が難しい。私たちは愚かな政府を持ったものだ。
2022年5月16日 記 小倉志郎
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