本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんが担当します
―以下小倉さんの寄稿文の引用―
日本では海岸線に54基もの原発を並べている。
その原発が「敵国」あるいは「テロリスト」から武力攻撃を受けたら、守る方法が無いと日本政府が認めている。
一方で武力攻撃を受けた場合に備えて自衛隊や在日米軍で「自衛」しようとしている。
つまり、原発を守るのに役に立たないとわかっていながら自衛隊を保有し、米軍の日本駐留を認めている。
これは明らかに矛盾だ。
自衛隊および米軍向けの国家予算は膨大な無駄遣いなのだ。
この矛盾を解決するのに簡単な方法がある。
役に立たない「金食い虫」は持たなければ良いのだ。
自衛隊は災害救助即応隊に改編し、米軍には母国へ帰ってもらうこと、即ち、憲法9条に書いてある通りを実行するだけで良い。
ところが、これに対して「でも、軍備を持っていないと外国から攻められるだろう」という反論が必ず来る。
普段から相手国との友好関係を保ったり、万一紛争があっても外交交渉を上手にすれば武力で攻撃されることはあり得ないが、批判者は「万一にでも攻められたらどうする?」と問い詰める。
それにひるんではいけない。
攻められた時こそ非武装の効果が発揮できるのだ。
こちらが武力を持っていなければ、相手国は大砲もミサイルも撃たずに日本を占領できるのだ。
つまり、日本の中で一発も撃たせないで済むのだ。
ならば国民が殺されることも、原発を破壊され大事故を起こされることも無い。
そして、子々孫々が子どもを安全に産み育てることができる国土を守ることができるのだ。
2022年5月19日 記 小倉志郎
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