本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 ウクライナ戦争は始まってから既に3か月、いつ停戦できるかまったく判らない状態だ。

ウクライナ国民の犠牲は増えるばかりで、早く停戦をさせたいと願いながらも、どうしたら良いか毎日やきもきしていた。

そんな時、ジャーナリストNさんの「ウクライナ戦争の本質とは何か。私たちに何が問われているか」と題するお話を聴いた。

話の骨子は「戦争の本質を理解するためにも、停戦実現の方法を考えるためにも、なぜこの戦争が起きたのかを知る必要がある」ということで、戦争が起きるまでの出来事の年表を基に詳しい説明があった。

そして、ウクライナを支援しているアメリカが停戦実現への努力をせず、むしろ、ロシアの弱体化をめざして戦争を継続させようとしているから停戦は至難だという話。

さらに、もしも「ウクライナ」を「台湾」に置き換えてアメリカが台湾に軍事的支援を行った場合、間違いなく日本が戦争に巻き込まれるだろうと。

これは私の認識とほぼ一致していた。

早く停戦を実現し、次に予想される「台湾有事」に日本が巻き込まれないためにどうしたら良いかについての話がとてもユニークだった。

即ち、「他力本願ではなく国民一人ひとりが停戦を訴える声をあげること。そのために一人ひとりが自分を変えること」だと。

実はその言葉よりもはるかに印象に残ったことは、話しながら資料のコピーを持つNさんの手がわずかに震えていたことだ。

無意識のうちにそうなったのだろう。Nさんの危機感および真剣さは本物だと強く感じた。

2022年5月26日 記 小倉志郎

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